Cyclo-Cross World Cup 2007
Elite

オランダ・Hoogerheide
1月21日 14:45スタート/60分間 

出走

雨中を走る小坂正則
状況はますます悪化
雨が上がったが...
多くの選手がリタイアした
ネイスは独走
ドラスク
ヴェルヴェッケン
ベテランの貫禄
26位と健闘した辻浦圭一

女子のレースを終えたころから、天候が急変。
どしゃぶりの雨に見舞われていた。

観客たちは付近の軒下に避難し、
選手たちも、身体を冷やすまいと、
ぎりぎりまでラインナップを控えている。
気温も、決して高くはない。

トップ選手から、スタートラインに並んで行く。
世界ランキングもトップのスベン・ネイス(ベルギー)か、
世界チャンピオンのヴェルヴェッケン(ベルギー)か、
ベルギーチャンピオンとなったウェレンス(ベルギー)か。
強豪たちが軒並み顔を揃え、計86名の選手がスタートした。
予想に反し、雨は、止む気配がない...

日本からは全日本を5連覇した辻浦圭一(BSアンカー)と、
2年連続で、ワールドカップから参戦し世界選手権に挑む
小坂正則(スワコレーシング)が出走。

ネイスは、スタートに失敗し、ヴェルヴェッケンら5名ほどが
形成した先頭集団に、入ることができなかった。

しかし、この最悪のコンディションの中、次々と選手が
遅れてくるにつれ、じりじりとネイスが順位を上げて来た。

雨が一転し、大粒の雹(ひょう)が降り付けたと思えば、
今度は雷鳴が轟き、雨が降りそそぐ。
ますますひどくなったぬかるみに、足を取られ、
担ぎ区間の斜面は、歩くことすら困難になって来た。
どんよりと暗く、視界もひどく悪い。
冷えた身体に、容赦なく風が吹き付ける。

選手たちも泥の塊と化している。
ウェレンスをはじめ、強豪たちが次々とレースを降りて行った。

辻浦は、強い視線で、ぐっと前を見据えて、
ただひたすら、レースをこなして行く。

小坂も、苦しい表情をのぞかせながらも、
大幅にペースを落とすようなこともなく、レースを続けた。

ラスト20分、雨が止み、次第に青空がのぞいて来た。
独走態勢に入っていたネイスは、
衰えを知らないスピードで後続を大きく引き離す。
後ろに続くのはドラスク(チェコ)、
そして厳しい表情のヴェルヴェッケン。

ネイスはそのまま、ドラスクに1分37秒の大差をつけて優勝。
このタフなレースでの勝利で、世界一を立証した。

辻浦は、堂々の26位完走。
小坂も1ラップされてしまったものの、28位となった。
ふたりとも、UCIポイントも獲得している。

有力選手も含め、多くの選手たちがリタイアした。
1週間後に控えた世界選手権の存在があったことは確かだ。

この1週間で、どれだけ体力を回復させ、
来週のレースに合わせて来られるのか。

昨年は、このレースを制したベルベッケンが、
そのまま、世界の王者となった。

完走者が少なかった分だけ、来週のレースの行方を占うのが困難になってしまったが、それだけ、楽しみも残ったと言えよう。


<結果>
エリート 
1. NYS Sven +1:06:47 
2. DLASK Petr +01:37 
3. VERVECKEN Erwin +01:56

26. 辻浦圭一 +9:52 
28. 小坂正則 -1lap


小坂正則コメント

昨年のような敗北感はなかった。
もっと行かれた、という感覚はある。

雹が降って来て、ジャージの中に入ってしまい、
一気に身体が冷えてしまった。
雨を予想せず、雨用のグローブで出なかったことも失敗だった。

去年と比べ、時差ぼけもなく、
渡航準備の疲労が残っていることもない。
レースを楽しむこともできた。

今週をどうすごし、身体と気持ちを上げて行かれるかが
一番の課題だと思う。