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| 「人間力」のキャプテン 飯島誠インタビュー |
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今回の計画ではキャプテン役を務める飯島は いつも穏やかで、安定した表情をたたえている。 この安定感はどこから来るのだろう? 海外で、やって行くだけでも大変なことなのに、 まとめ役をこなすとは、重荷ではないのだろうか。 「“両方”は無理ですよね。 リザルトを残すことと、まとめること。 今は、大門監督の思いもあると思うし、 それに今、この年代の自分たちがリザルトを残しても 先にはつながらないんですよ。 将来のために、下の世代に、伝えていかなくては いけないこともたくさんありますし、 みんなが気持ちよく走れるようにまとめて行かれれば…」 完全に上に立つわけでもなく、溶け込むときには溶け込んで、 若手選手と絶妙のコミュニケーションをとる飯島には、 選手からも、監督からも、厚い信頼を寄せられている。 「それに、これが走れているときでよかったですよ。 今ならまだ、手本も見せられるけど、 伝えるにしても、これが言葉だけになってしまったら、 納得してもらえないしわかってもらえない。」 若手選手、がんばっていますよね。 伝え甲斐があるのではないですか?との問いに 一人一人、嬉しそうに成長ぶりを説明してくれた。 やはり、過去に海外の経験のある選手には、 落ち着いて、周りを見回して動きを考える余裕があるという。 「選手に必要なのは、自信なんです。 “勝ち方”がわからないと、空回りしてしまう。 勝てるようになって、そこがクリアできれば すごく強くなりますよ。」 飯島はひとつひとつ、答えを探しながら、 ちょっと神妙な顔で付け加えると、またふっと笑顔を向けた。 「日本では、500km移動して、 はい、準備して、レースへ、なんてことはないですよね? でも、ここではそれが当たり前。 タフでないと! 文化のハンデもあります。 レースだけではなくて、生活、移動、 すべてを含めて、その選手の能力なんですよね。」 コース設定も日本とは違いますよね…. 「ええ、中央分離帯とか、ロータリーとか、 普通に含まれていて危険ですよ…. 集団の密集度が違いますから、 小柄な選手には前が見えないんです。」 見えない状態のまま、あの速度でロータリーに突っ込むなんて… 想像して思わず「怖っ…」と声を上げた私に、 飯島は少し笑って 「ええ、怖いですよ。 細い道や上りの前では、場所取りのためにスピードが上がりますから ここもかなり危険です。」 街並みを抜け、豊かな自然を走るヨーロッパのレースも いいことだけではないらしい。 「同じ時速46kmのレースでも、 内容はずいぶん違いますしね。」 どう違うんですか? 飯島は、わかりやすいように、 言葉を選んで答えを返す。 「まず、人数が多いので、ふるい落とすために スタートからいきなりすごく速いんです。 (スピードを)上げるときには、とことんあげる。 でも、落ち着けば、そこでゆっくりになるんです。 その緩急の差が激しいですね」 残り、1ヶ月を切りましたよね。 「ええ、あと..10レースくらいでしょうか。 ステージレースが続きますけれど、 ワンデイレースのつもりで、 一つ一つ走っていこうと思います。」 アテネオリンピックの日本代表だった飯島は 世界選手権など、最高峰レースを数多く経験している。 この穏やかさと気さくさは、彼自身が選手に必要だと述べた 自信の表れなのだろう。 残り数レース。 彼が言うように,ここに彼自身のリザルトは残らないかもしれないが、 彼自身の貢献は、理解していたいと思った。 |
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